教育向け生成AI「スクールAI」、個別指導学院サクシード全教室に導入決定
株式会社みんがくは、同社が開発・運営する教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」が、グループ会社である株式会社サクシードが運営する個別指導塾「個別指導学院サクシード」の全教室に2026年6月より全面導入されることを発表しました。この導入は、学習塾業界における講師不足や業務過多といった課題に対応し、「働き方改革」と「個別最適な学び」の両立を目指すものです。

導入の背景と「スクールAI」の実績
学習塾業界では、講師不足や教材準備、報告書作成といった業務による労働環境の改善が喫緊の課題となっています。また、入試制度の多様化に伴い、生徒の自学自習を支援する「伴走(コーチング)」型指導への転換が求められています。
「スクールAI」は、文部科学省のガイドラインに準拠し、全国1,600校以上の学校や自治体で活用されています。第22回日本e-Learning大賞では「総務大臣賞」を受賞するなど、その安全性と実績が評価されています。この学校現場で培われた実績と安全性が、「個別指導学院サクシード」全教室への導入の基盤となりました。

「スクールAI」が実現する独自機能と安全性
「スクールAI」は、一般的な汎用生成AIとは異なり、生徒の「自学自習」を徹底管理できる独自の教育思想とシステム設計を備えています。
-
塾にいない時間の「自学自習ログ」をAIが分析・フィードバック
生徒が自宅など塾外で行った自学自習のプロセスや振り返りデータをAIが分析し、教室の先生へフィードバックします。これにより、これまで把握が難しかった塾にいない時間の学習状況を正確に把握できるようになります。 -
学習スピードや理解度に合わせた「個別最適なチューニング」
学習ログに基づき、生徒一人ひとりの学習スピードやつまずきの傾向、理解度に合わせてパーソナライズされた対応(ヒント出しや声かけ)が可能になります。AIが自宅での自学に伴走し、そのデータを講師が対面指導に活用することで、真の「個別最適な指導」を実現します。
また、子どもたちが安心して生成AIを活用できるよう、強固なセキュリティと管理機能が搭載されています。
-
入力データはAIの再学習に「一切不使用」
生徒のチャット内容や個人情報が外部AIモデルのトレーニングに利用されることはありません。 -
教室長や先生による「対話ログ確認機能」
生徒がAIと行ったやり取りを教室長や担当講師がいつでも確認でき、適切な学習ができているかを見守る環境が構築されます。 -
有害な情報をシャットアウトする「コンテンツフィルタ」
教育現場に不適切な表現や有害な情報が出力されないよう、強力なコンテンツフィルタが実装されています。
「個別指導学院サクシード」への提供価値
「スクールAI」の導入により、「個別指導学院サクシード」の全教室では以下の3つの価値が提供されます。
-
【講師向け】圧倒的な工数削減
講師向けのプロンプト(指示文)生成支援機能を活用し、個々の生徒に合わせたオリジナル問題集の作成、授業準備、指導報告書の下書き作成などを自動化・効率化します。これにより、講師の教材準備にかかる工数を大幅に削減し、塾業界の働き方改革を推進します。 -
【生徒向け】つまずきをその場で解消する「学びサポーター」
生徒が問題集や解説でつまずいた際、「スクールAI」が対話を通じて思考を促し、理解を深める自学自習サポートを提供します。授業時間外の自宅学習や自習室でも「わからない」を放置しない環境を整備し、主体的な学習態度を養います。 -
【生徒・講師向け】学びの軌跡を可視化・連動する「振り返り機能」
生徒が自習中にAIと行ったやり取りや思考プロセスをAIが分析し、ポートフォリオ化します。生徒は自身の成長を視覚的に実感し、モチベーションを高められます。講師は生徒の「思考のクセ」や「努力の過程(学習ログ)」を瞬時に把握し、限られた授業時間内でより的確で高精度な対面指導を行うハイブリッド指導が可能になります。
今後の展望
「個別指導学院サクシード」での全面利用開始を皮切りに、みんがくは「AIと人が共生する新しい個別指導モデル」を確立することを目指します。サクシードでの実践で得られた知見や成果を活かし、今後は全国の学習塾や民間教育機関に対しても「スクールAI」の導入・展開を本格化する計画です。これにより、教育業界全体の働き方改革と個別最適な学びの普及を強力に推進していく方針です。
両社代表取締役からのコメント
株式会社サクシード 代表取締役社長 高木 毅氏は、入試改革や教員の働き方改革など、教育業界が急激な変化を迎えている現状と、慢性的な人手不足に言及しました。「質の高い授業を低価格で」をモットーに事業を展開してきたサクシードにおいて、「スクールAI」の導入は徹底的な業務効率化と講師の工数削減を実現し、講師が生徒一人ひとりと向き合える環境を整えるとしています。また、AIの活用は個別最適化が求められるこれからの教育に不可欠であり、グループ企業である「みんがく」とのシナジーを最大限に活かし、「個別指導の未来」を創造していくと述べました。

株式会社みんがく 代表取締役 佐藤雄太氏は、2025年の資本提携以来温めてきたサクシード社との共同プロジェクトが全教室導入という形で結実した喜びを表明しました。「スクールAI」は全国1,500校以上の学校現場で「学びの相棒」として磨かれてきた実績があり、技術そのものではなく「教育現場で鍛えられてきた」ことが強みだと強調しました。先生方の声を反映しながら子どもの学びに役立つ形につくり込んできたとして、教材準備や報告書作成といった業務を「スクールAI」が削減することで、先生が「生徒と向き合う時間」を大幅に増やせると述べました。サクシード社の「個別指導」ノウハウと最先端テクノロジーの融合により、塾業界全体の働き方を根本から変革し、先生と子どもたちへ最高の教育環境を届けていくと語りました。

関連情報
株式会社みんがく
「次世代の教育のスタンダードを創る」をビジョンに掲げ、教育現場の課題にテクノロジーの力で応えるEdTechカンパニーです。2021年に法人化し、教育サービスの開発、教育機関向けのコンサルティング・研修、教育メディアの運営を展開しています。現在は、生成AIを活用したプラットフォーム「スクールAI」の開発に注力しており、教育現場の業務支援や個別最適な学びの実現を支援しています。2025年1月には、株式会社サクシードとの資本提携を発表しました。
「スクールAI」
全国の先生が開発したアプリを今すぐ使え、自分でも作成できる教育プラットフォームです。AIと教育現場をつなぐ実践的なソリューションを提供し、業務支援や個別最適な学びの実現を支えます。文部科学省ガイドラインに準拠し、Microsoft Azure環境を基盤とすることでプライバシー保護にも配慮しています。英作文や英会話、小論文対策など多彩な学習アプリを先生自身が手軽に作成できる仕組みを備え、子どもたちの可能性を引き出す学びを全国の学校で広げています。
- サービスURL: https://school-ai.mingaku.net/


コメント