ディバータ、ヘッドレスCMS「Kuroco」をAIエージェント時代の社内業務アプリ開発基盤として提供開始

開発ツール

KurocoがAIエージェント時代の社内業務アプリ開発基盤へ進化

株式会社ディバータは、エンタープライズ向けヘッドレスCMS「Kuroco」を、AIが社内業務を安全に支援する「社内業務アプリ開発基盤」として進化させ、2026年7月15日より提供を開始しました。

Kurocoは、金融・製造・公共分野など6,000社以上の導入実績を持つヘッドレスCMSです。今回の進化により、ChatGPTやClaudeなどのAIを業務で利用している企業は、既存のAI環境をKurocoに接続し、社内データの検索・更新から業務アプリ開発までをAIに委ねることが可能となります。利用料金は従量課金制で、無料枠も提供されています。

サービスサイト:
https://kuroco.app/ja/

背景:AIには「安全に働ける場所」が不可欠

AIエージェントが業務を代行する時代において、AIに社内データを扱わせる際には、セキュリティと統制の仕組みが不可欠です。具体的には、AIのアクセス範囲管理、操作記録の保持、重要な処理における承認フローなどが求められます。既存の社内システムはAIからの操作を想定していない場合が多く、AIに業務を任せたいにもかかわらず、そのための安全な環境が不足している点が課題でした。

Kurocoは、金融・製造・公共分野で培われたセキュリティ、データ管理、権限管理、承認ワークフローの仕組みをAIの「仕事場」として提供します。AIとの標準的な接続方式であるMCP(Model Context Protocol)に対応しており、AIが社内データを安全に検索・更新・実行できる環境を、開発なしで迅速に構築できます。

これにより、人間の開発者がAPIでシステムを構築する「API中心設計」から、AIエージェントが自律的に業務を遂行する「AI中心設計」への移行を支援し、AIを新たな「働き手」として迎え入れる基盤として機能します。

KurocoのAIエージェント対応

主な特徴

  • 主要操作がMCP標準対応

    • ユーザーが自由にセットアップできる公開APIを型付きツールとしてLLMに公開する「Client APIのMCP」と、管理画面操作をAIから実行できる「Admin MCP」の2種類のMCPサーバーを提供します。約200操作パターンと約100ツールが利用可能です。

    • Claude、ChatGPTなど主要なLLMクライアントから直接リモート接続でき、OAuth/Bearerトークン認証、公開モジュールのスコープ制御、読み取り専用モード、ログ管理といったエンタープライズに必要なアクセス制御を装備しています。各クライアントの設定方法はドキュメントで公開されています。
      https://kuroco.app/ja/docs/reference/mcp-client-configuration/

  • AIエージェントの自律実行と業務ワークフローへの組み込み

    • Kuroco内のデータを利用してタスクを実行するAIエージェント機能を搭載しています。AIエージェントを呼び出すメールアドレスを活用することで、フォーム送信や通知メールを契機にエージェントを自動起動でき、問い合わせ対応や承認ワークフローの承認・却下までAIに委任可能です。管理画面上では「AIエージェントアシスト」により、表示中の画面についてAIに質問や依頼ができます。
  • データ品質を守るAI自動処理

    • コンテンツ保存時にAIがフィールドを自動生成・翻訳・加工する「AI自動後処理」と、内容の妥当性をチェックする「AIバリデーション」を提供します。AIバリデーションはフェイルクローズ設計であり、判定はすべてログに記録され、AI時代のデータガバナンスを支援します。
  • RAG・ベクトル検索を標準搭載

    • 社内コンテンツ、メール、Webページ、Slack・LINE・Microsoft Teamsのメッセージを自動で取り込み、ベクトル化します。これにより、RAGによる高精度な社内ナレッジ検索・回答生成を追加開発なしで実現します。
  • Claude Code・Codexと連携し、AIとの対話でアプリ構築(ノーコード)

    • Anthropicの「Claude Code」やOpenAIの「Codex」といった主要AI開発環境と連携し、業務アプリの構築そのものをAIとの対話で実現します。公式スキルパッケージ「Kuroco Skills for Claude Code」により、業務要件を伝えるだけで、データ設計からワークフローまでを瞬時に形にすることが可能です。オープン標準のMCPを軸とした設計のため、Anthropic・OpenAIどちらのエコシステムでも、既存のAI環境をそのまま活用できます。
  • 始めやすい料金体系(無料枠あり)

    • 利用者数に依存しない従量課金(APIリクエスト課金)を基本とし、予算管理しやすい定額課金も選択できます。無料枠のほか月額1,000円からのプランが用意されており、小規模から全社展開まで拡張可能です。AIによる大量のトランザクションが日常化する環境でも、低コストで運用できます。
  • 安心のテクニカルサポート

    • AI活用、MCP接続、アプリ構築の各段階をKurocoのテクニカルサポートが支援します。充実したドキュメントに加え、Slackコミュニティやサポートチームへの問い合わせ窓口が用意されており、エンタープライズでの導入から運用までを伴走します。

提供概要

想定ユースケース

  • ヘッドレスCMSとしてWebサイトやアプリを運用しつつ、記事作成・翻訳・タグ付けなどのコンテンツ業務をAIで効率化する。

  • Webサイトリニューアル時に、既存サイトからのコンテンツ抽出・構造化・データ移行をAIが実行し、移行にかかる工数とコストを削減する。

  • Claude CodeなどのAI開発環境との対話のみで、案件管理・備品管理・申請系などの業務アプリをノーコードで構築し、情報システム部門や業務部門による内製化を実現する。

  • 問い合わせフォームの内容をAIエージェントが解析し、社内ナレッジ(RAG)を参照して回答案を作成・返信する。

  • 稟議・承認ワークフローの一次判定をAIエージェントに委任し、判断根拠をログで監査する。

  • 社内データベースの登録・更新業務をClaudeなどのAIクライアントから安全に実行する。

  • 保存時のAIバリデーションによる入力データの品質担保や、AI自動翻訳による多言語運用を行う。

今後の展開

ディバータは今後も、AIエージェントと人が協働する業務環境の実現に向け、MCP対応範囲の拡大、エージェントの権限・監査機能の強化、AI開発環境との連携拡充を進めていく方針です。

関連ドキュメント

「Kuroco」について

Kurocoは、2021年に提供を開始した国産のAPIファースト・ヘッドレスCMSです。金融・製造・公共分野を含むエンタープライズ領域で6,000社以上の導入実績を持ち、高度なセキュリティ・権限管理と柔軟なシステム構築を強みとしています。今回、ヘッドレスCMSとしての機能を維持しつつ、AIエージェント時代の社内業務アプリ開発基盤(BaaS/aPaaS)へと進化しました。これにより、Webサイト・アプリの構築運用からAIによる業務アプリ開発までを一つの基盤で担うことが可能です。

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