SAIDDarの概要
SAIDDarは、顧客向けAIプロジェクトで培われた「Agentic workflow」のアルゴリズムを自社の開発プロセス(Agentic DevOps)に応用したものです。情報システム・ソフトウェア国際標準化機構(ISSI)によるAI開発プロセス審査を経ており、グローバル水準のAI開発フレームワークとして型化されています。Copilot CoworkやClaude Coworkの組織スキルとして整備され、GitHub Copilotと連携することで、標準設計からGitHub Issueへの分解、AIコーディング実装、レビュー観点整理、テスト観点生成までを一貫して実行できます。
SAIDDarの前身となるAI駆動開発手法を新規事業のシステム開発案件に適用したβ版検証では、要件定義からテストまでの一連の開発工程において、一人あたりの生産性が従来比で約5〜10倍に向上したことが確認されています。これにより、対応可能な案件数の増加や案件あたりの採算性改善が期待されます。
市場背景:AI開発の現状と組織標準化の必要性
生成AIやAIコーディングツールの普及により、AIを活用した開発は一般的になりつつあります。しかし、AI駆動開発を継続的に行うには、個人のAI活用スキルや一部の熟練者に依存するだけでは不十分です。今後は、複数のAIエージェントが開発工程に組み込まれ、提案、要件定義、設計、実装、レビュー、テストを連携して実行するAgentic AI型のワークフローを組織標準として運用することが重要になります。
ヘッドウォータースは、こうした背景のもと、顧客向けAI開発案件で蓄積された開発知見を組織標準として体系化し、AIエージェントが実行可能な組織アセットとしてSAIDDarを展開します。
AIエンジニアリングOSとは
本リリースにおける「AIエンジニアリングOS」は、一般的なオペレーティングシステムとは異なり、AI開発案件に必要な提案、要件定義、設計、実装、レビュー、テスト、変更管理の知見を組織標準として体系化し、AIエージェントが各工程で実行可能にすることで、AI駆動開発を個人依存から組織標準へ移行させるための開発実行基盤を指します。これは、開発ルールやテンプレートの整備だけでなく、進め方をオントロジーとしてAIエージェントが実行可能な形にし、案件や組織を越えて再利用できる状態を意味します。
SAIDDarが体系化するAI開発フレームは、ISSIによるAI開発プロセスの第三者審査を通過しており、グローバル水準で型化されています。
SAIDDarにより実行可能になること
SAIDDarは、顧客から受領したRFPや要件情報をもとに、提案、要件定義、設計の成果物を生成・整理し、標準化された設計内容をGitHub Issueへ分解できます。さらにGitHub Copilotと連携し、Issueを起点としたAIコーディング実装、レビュー観点やテスト観点の整理までを一貫して実行します。
これにより、提案から設計、実装、レビュー、テストまでの工程を組織標準として整備し、定型的な成果物作成、タスク分解、AIコーディング実装を自動化することで、開発の立ち上がりや手戻りを抑制します。結果として、顧客の要求と成果物のギャップを構造的に縮小し、高品質かつ高再現性のAI駆動開発を継続的に提供します。
SAIDDarの3つの提供価値
SAIDDarは以下の3つの価値を提供します。
- AI駆動開発を個人依存にしない: AI開発案件の進め方をAIエージェントが活用できる形にすることで、担当者の経験や個人のプロンプトスキルに依存しがちな提案、設計、実装、レビュー、テストを組織標準に沿って進めやすくします。
- 標準設計からAIコーディング実装までを接続する: Copilot CoworkやClaude Coworkで整理された提案・設計成果物をGitHub Issueへ分解し、GitHub CopilotによるAIコーディング実装へ接続します。
- 案件をこなすほど組織標準が進化する: 案件で得られた知見をSAIDDarへ還元することで、AIエージェントが活用できる開発ナレッジを蓄積し、組織標準を継続的に更新します。この知見は、次の案件やグループ会社、パートナー企業への水平展開に活用されます。
顧客提案・案件遂行における位置づけ
ヘッドウォータースでは、SAIDDarを顧客向けの提案活動や案件遂行プロセスに活用しています。SAIDDarを前提とすることで、提案フェーズでの成果物作成、要件定義・設計工程の整理、GitHub Issueへのタスク分解、レビュー・テスト観点の整理などを行い、案件ごとの進め方や成果物粒度のばらつきを抑え、提案から開発・運用までを一貫したプロセスで進行させます。
SAIDDarは、まずヘッドウォータースの顧客向けAI開発案件における案件遂行アセットとして展開され、その知見をもとに顧客企業向けの開発標準AIエージェント化へと広げていく方針です。
グループ会社・パートナー企業への水平展開
ヘッドウォータースは、SAIDDarを自社の顧客向けAI開発案件で活用し、そこで得た知見をグループ会社やパートナー企業へも展開可能な開発アセットとして整備しています。AI開発経験が限定的な開発会社でも、SAIDDarを用いることで標準化されたプロセスに沿ってAI開発案件に対応しやすくなります。
使うほど強くなる仕組み:案件知見を組織標準へ還元するナレッジフライホイール
SAIDDarは、各案件で得られた改善や知見をSAIDDarへ還元し、標準、テンプレート、エージェント定義を継続的に更新することで、案件をこなすほどAIエンジニアリングOSとしての組織標準が進化する「ナレッジフライホイール」を形成します。これにより、案件ごとの経験を一過性にせず、次案件で再利用できるAIエージェントアセットとして蓄積され、AI開発案件の再現性、品質確認観点、提案・設計・実装のスピード向上に貢献します。
要件追加・仕様変更に対応しやすい開発プロセスへ
SAIDDarでは、各フェーズの成果物が次工程のインプットとなります。要件追加や仕様変更が発生した場合でも、必要なフェーズからAIエージェントを再実行することで、後続工程の成果物を更新し、開発プロセス全体の整合性を維持しやすくします。これにより、ウォーターフォール型開発における変更時の負荷を軽減し、AIを用いた「やり直せるウォーターフォール」として、変更に強いAIネイティブな開発プロセスを目指します。
SyncLect Data Intelligenceとの連携による開発ナレッジ活用の高度化
ヘッドウォータースは、SAIDDarと「SyncLect Data Intelligence」との連携を進めています。SAIDDarで生成・管理される提案資料、要件定義、設計書、GitHub Issue、レビュー結果、テスト結果、変更管理情報などをナレッジとして蓄積・活用することで、案件横断での知見再利用、品質確認観点の高度化、提案・設計・実装プロセスの継続的改善を目指します。
ガバナンスと品質確認プロセス
SAIDDarでは、AIエージェントによる成果物生成やAIコーディング実装の自動化を前提としつつ、上流ドキュメントや顧客向け成果物については人間によるレビューを重視します。また、エージェントや標準ルールの変更をSAIDDarへ取り込む際には、責任者による確認・判断を行う運用体制を整備し、品質確認とガバナンスの両立を図ります。今後は、AIエージェント活用に伴うセキュリティリスクへの対応、Git運用上のセキュリティチェック、顧客向け成果物の品質確認プロセスなども含め、実運用に即したガバナンスを強化する予定です。
今後の展開
ヘッドウォータースは今後、SAIDDarの展開を通じて得た知見をもとに、顧客企業向けの開発標準AIエージェント化、GitHub Copilot活用定着、AI駆動開発プロセス整備、開発ナレッジ活用基盤の構築、内製化などへ広げていく計画です。
また、グループ会社やパートナー企業への水平展開を通じて、AI駆動開発の組織標準を移植・再利用できる体制を整え、AI開発経験が限定的な開発会社でもAI開発案件へ対応しやすくなる仕組みづくりを進めます。これにより、ヘッドウォータースグループ全体のAI開発対応力を高め、AIソリューション事業の拡張と顧客企業への提供価値向上を目指します。
参考情報
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ヘッドウォータース、暗黙知をAI活用が可能な構造化データへ変換する「SyncLect Data Intelligence」を発表
https://www.headwaters.co.jp/news/aisynclect_data_intelligence.html -
ヘッドウォータース、GitHub認定パートナーとして「Agentic DevOpsソリューション」の提供を開始
https://www.headwaters.co.jp/news/github_partner_agenticdevops.html -
AIエージェントによる自律的なソフトウェア開発を支援する「AI駆動開発/バイブコーディング」CoEサービスを開始
https://www.headwaters.co.jp/news/aidriven_development_vibecoding_coe_service.html -
株式会社ヘッドウォータース、RAGを活用した複数AIエージェントによる自律業務遂行で「Agentic Work Flow」の正答率99%を達成
https://www.headwaters.co.jp/news/achieved_99_accuracy_rate_agentic_workflow.html


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