IBM、マルチエージェント機能と専用ワークフローでエンタープライズAIソフトウェア開発を強化

開発ツール

ソフトウェア開発の現状とIBM Bobの役割

AIの活用により大量のコードが生成されるようになった一方で、ソフトウェア開発におけるボトルネックはコード作成からレビューや検証へと移行していると指摘されています。IBM Bobは、ソフトウェア・エンジニアリングのあらゆる工程でAIを活用できるよう設計されており、AIを個別の業務に対応する単一の開発インターフェースに限定するのではなく、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通じてチームが連携できる統合基盤を提供することを目指しています。

活用事例

金融サービスおよび銀行向けテクノロジーを提供するJack Henry社では、IBM Bobの活用によりRPG開発ワークフローの効率化とコード品質の向上が実現されました。また、クラウド・ソリューションおよびコンサルティング・サービス企業のBlue Pearl社では、IBM Bobをレガシー・モダナイゼーション・プロジェクトに導入し、本来14名のエンジニアで9か月かかると見込まれていた作業をわずか3日で完了できるなど、大幅な時間短縮と運用効率の向上を達成しました。

IBM Bobの主な新機能

IBM Bobは今回、モデル選択だけでなくAI実行基盤全体を最適化できるようになりました。業務に応じて最適なモデルを割り当て、複数のエージェント間でAI処理を調整するサブ・エージェントとともに、新たに提供する「Bobalytics」により、生産性、品質、パフォーマンス、コストを可視化し、AI活用を大規模に最適化します。具体的な新機能は以下の通りです。

  • ビルトインでの利用状況の可視化とコスト最適化: 新機能「Bobalytics」により、AI利用状況の把握、リソース配分、運用状況の監視が可能になり、企業は社内ポリシーに沿ってAI利用を効率的に拡張できます。

  • 並列かつモデル・ネイティブなツール呼び出し: AIモデルが複数のツールを一度に呼び出し、並列実行できるようになりました。

  • サブ・エージェントによる大規模コンテキスト管理: ファイルの読み込みや検索、関数の追跡など、AIによる探索処理はコンテキスト・サイズを肥大化させ、コスト増加につながる場合があります。IBM Bobではサブ・エージェントが独立したコンテキスト内で複雑な処理を実行することで、高速な応答とコスト管理を両立します。

IBM Bob Premium Packagesの提供開始

IBMは長年にわたり、メインフレーム、IBM i、Java環境における企業のモダナイゼーションを支援してきました。今回提供される最初の3つのプレミアム・パッケージは、その豊富な知見をAIネイティブなワークフローとして提供するものです。これらは構造化され、再現性と監査性を備え、他のツールでは対応が難しいエンタープライズ環境向けに設計されています。

提供されるプレミアム・パッケージは以下の通りです。

  • IBM Z: メインフレームは世界中の金融、保険、商取引を支える基幹システムであり、これまでAIの適用が最も難しい領域の一つでした。IBM Bobは、COBOLおよびPL/Iのモダナイゼーション、JCL分析機能を提供することで、IBM Z環境向けのAIネイティブなアプリケーション・モダナイゼーションを初めて実現します。詳細はこちら

  • IBM i: IBM iは数十年にわたり世界中の企業のミッション・クリティカルな業務を支えてきました。IBM Bobは、リモート・ファイル・システムとの統合、IBM i専用モードやツール、IBM i環境に最適化されたワークフローを提供し、この環境にもAIネイティブな開発を実現します。詳細はこちら

  • Javaモダナイゼーション: 企業のJava資産は、現在のソフトウェア開発において最も大規模かつ複雑なモダナイゼーション対象の一つです。IBM Bobは、Java 25への移行、大規模リファクタリング、依存関係分析などをAIが支援し、構造化された再現性の高いワークフローでJavaモダナイゼーションを実現します。詳細はこちら

ダウンロードと詳細情報

最新版のIBM Bobはbob.ibm.com/downloadよりダウンロードできます。また、新機能の詳細はブログ記事で確認できます。

参考情報

本報道資料は、2026年7月9日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳に基づいています。原文はこちらを参照ください。

IBM、ibm.com、IBM Zは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストはibm.com/trademarkで確認できます。

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