AIエージェントが業務システムを開発する無償アドオン「TALON AI Developer」を提供開始

開発ツール

「TALON AI Developer」提供開始:AIエージェントが業務システム開発を支援

株式会社HOIPOIは2026年9月9日、AIエージェントが業務システムを開発する無償アドオン「TALON AI Developer(タロン エーアイ デベロッパー)」の提供を開始しました。本アドオンは、同社が開発・提供するローコード開発ツール「TALON(タロン)」上で動作し、AIに任せる範囲を選択できる「窓エディション」と「まるごとエディション」の2種類が提供されます。

TALON AI Developer

開発背景:ローコード開発における「最後のひと手間」と「最初のたたき台」

TALONは、データモデルを設計することでWeb画面の操作のみで業務システムを構築できる国産ローコード開発ツールとして、500社を超える企業に導入されています。しかし、画面ごとの業務ロジックをJavaScriptで追加する作業や、新しい業務アプリを試作する際のテーブル設計と画面設定といった初期構築作業は、開発者の手作業として残りがちでした。

生成AIにこれらの作業を任せたいという要望が多い一方で、「変更範囲が不透明なまま、実機に近い作業を任せることに懸念がある」という声も聞かれました。「TALON AI Developer」は、これらの課題に対し、AIへ安全に作業を任せられるようにするために開発されました。

「TALON AI Developer」の概要

「TALON AI Developer」は、AIエージェントがTALON上の業務アプリの「調査」「開発」「実機反映」「テスト」までを一気通貫で行うための無償アドオンです。利用者は「受注入力画面で、受注数×単価を自動計算して金額欄へ表示して」のように自然言語で依頼するだけで済みます。AIエージェントは、AI専用のREST APIを用いて対象機能の設定とソースを取得し、ロジックを実装してTALONの実機へ反映し、単体テスト・UIテストを実行して証跡を保存します。

依頼から反映・テストまで、AIが一気通貫

本製品は以下の3つの要素で構成されています。

  • 配布パッケージ:TALONに取り込むAI開発用API機能と、AIに読ませる仕様書一式

  • TALONナレッジMCPサーバ:TALONの公式マニュアル・設定リファレンス・実例ナレッジをAI自身が検索して参照するためのサーバ(両エディションで接続必須)

  • AIコーディングエージェント:Claude Code / Codex など(利用者が用意。本製品には含まれません)

AIとTALONをつなぐ窓口のアーキテクチャ

「AIにどこまで任せるか」で選べる2つのエディション

AIエージェントに任せる開発範囲に応じて、以下の2つのエディションが提供されます。

  • 窓エディション
    業務システムの骨組みはTALONが設定から決定論的に生成し、AIが書けるのはその骨組みに開けられた「窓」(確定ロジック・UI表現・項目チェックなどのスクリプト領域)の中だけに限定されます。窓の外には構造上書き込めないため、確かめる場所が固定されます。厳密な開発が必要な場合や、コードレビューを前提とした本番運用中システムの保守・機能カスタマイズに適用できます。

  • まるごとエディション
    機能定義、ブロック、項目、ボタン、イベント、検索、スクリプト、業務テーブルDDLまで、業務アプリ全体をAIが生成します。要件の文章から、画面・検索・確定処理を含むたたき台を短時間で形にできます。AIがリポジトリへ直接書き込むため、本番と分離された開発環境での使用が必須とされ、機械検証、人の承認、三層検証といった安全ゲートをすべて通過するまで「構築完了」とはなりません。

「AIにどこまで任せるか」で選べる、2つのエディション

これらの2つのエディションは連続しており、新しい業務アプリの構築には「まるごとエディション」を、本番化後の改修やカスタマイズには「窓エディション」を利用するのが基本的な使い方です。

提供形態・価格

「TALON AI Developer」は2026年9月9日より提供が開始されており、TALONのアドオンとして両エディションともに無償で利用できます。MySQL、Oracle、PostgreSQL、SQL Serverといった主要なデータベースに対応し、Claude CodeやCodexなどのAIエージェントと連携します。

ローコード開発ツール「TALON」について

TALONは、ブロックシステムとルールエンジンによりWeb画面の操作だけで業務システムを構築できる国産ローコード開発ツールです。データモデルを設計すれば、画面、検索、更新、権限、排他制御といった基盤が自動で組み上げられます。株式会社東芝の製造実行システム「Meister MES NEO」の開発基盤に採用されるなど、製造、物流、小売、金融まで500社を超える導入実績があります。AI時代に向けて、「TALON AI Developer」のほか、設計知を育てる「Commonweal」、業務データに答える「TALON AI Connect」の3つのプロダクトを提供しています。

関連リンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました