Salesforce、「Salesforce Headless 360」を発表:開発者とAIのための新しい基盤

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AIエージェントの時代に対応するプラットフォームの再構築

これまでの25年間、Salesforceの利用はWebブラウザからのログインと画面操作が中心でした。しかし、エージェンティックエンタープライズでは、AIエージェントも操作を行います。AIエージェントはブラウザを開かず、API呼び出し、MCPツール、CLIコマンドを直接実行するため、Salesforceはプラットフォームを再構築しました。これにより、機能がUIの奥深くに埋もれることなく公開され、プラットフォーム全体がプログラム可能で、どこからでもアクセスできるよう進化しました。

Salesforce Headless 360は、カスタマーサポートのケース解決から営業チームの案件成約ワークフローまで、Salesforceがこれまで構築してきたあらゆる領域に対応します。

Salesforce Headless 360が提供する3つの新機能

Salesforce Headless 360は、以下の3つの新機能を提供します。

  • 新しいMCPツールとコーディングスキル: コーディング担当者がプラットフォームに完全にアクセスできるようになります。60種類以上の新しいMCPツールと30以上の事前設定済みコーディングスキルにより、Claude Code、Cursor、Codex、Windsurfなどのコーディングエージェント内で、データ、ワークフロー、ビジネスロジックを含むプラットフォーム全体にリアルタイムでアクセス可能です。

  • 新しいエクスペリエンスレイヤー: SlackからVoice、WhatsAppに至るまで、あらゆるインターフェースでリッチでネイティブな相互作用を実現します。Agentforce Experience Layerは、AIエージェントの業務内容と表示方法を分離するUIサービスであり、承認カード、ワークフロー、意思決定タイルなどのインタラクティブなコンポーネントを、一度構築すれば従業員が利用しているあらゆる場所で表示できます。

  • AIエージェントの動作を制御する新しいツール: リリース前およびリリース後、本番環境におけるAIエージェントの動作を制御できます。Agentforceテストセンターにより、ユーザーに届く前にロジックの不備やポリシー違反を明らかにすることが可能です。リリース後にはオブザーバビリティとSession Tracing、A/B Testingを通じて、AIエージェントの振る舞いを評価し、調整できます。

Engine CEOのエリア・ウォーレン氏は、「Agentforceのおかげで、高度で本番環境対応のAIエージェントをわずか12日間で導入でき、数百万ドルのコスト削減と技術開発のスピードアップを実現しました」と述べています。

会話がインターフェースとなるエージェンティックエンタープライズ

Agentforce Experience Layerは、AIエージェントがフライト状況カード、再予約ワークフロー、意思決定タイル、データレイアウトといったリッチでインタラクティブなコンポーネントを提供することを可能にします。これらはSlack内でネイティブにレンダリングされるほか、モバイル、ChatGPT、Claude、Gemini、Teams、あるいはMCPアプリケーションをサポートするあらゆるクライアント上で表示できます。会話の中で承認や意思決定、豊富なデータ、ワークフロー全体が処理される「会話そのものがインターフェースとなる」時代に対応します。

Indeed シニア プロダクトマネジメント マネージャーのオリバー・ボッデン氏は、「Agentforceを活用することで、コーディング担当者が、すでに使用しているツール内で直接、当社のプラットフォーム全体にリアルタイムでアクセスできるようになり、アイデアから実装までを迅速に進めることが可能になります」とコメントしています。

信頼できるAIエージェントを大規模に構築

AIエージェントは決定論的ではなく確率論的に振る舞うため、そのライフサイクル全体での制御が重要です。Salesforceは、以下のツール群を提供します。

  • リリース前: Agentforceテストセンターによるロジックの不備やポリシー違反の検出、カスタムスコア評価による判断の質の評価、Agent ScriptによるAIエージェント自体の動作制御。

  • リリース後: オブザーバビリティとSession Tracingによる原因特定、A/B Testingによる複数バージョンの同時実行。

また、複数のプラットフォームやベンダーにまたがるAIエージェントを運用する企業向けに、Agent Fabricの新機能群により、これらを単一の管理対象となるコントロールプレーン下に統合し、AI環境全体にわたる確定的なオーケストレーションとAIエージェント、ツール、LLMの一元的なガバナンスを実現します。

プラットフォームがAIエージェントの性能を決定する

AIエージェントが真に価値を生み出すためには、知能だけでなく、コンテキスト、ワークフロー、信頼、そして適切なエンゲージメント層が不可欠です。Salesforceは、これら4つの要素を統合された形で提供します。

レイヤー 製品 概要
コンテキスト供給のためのシステム Data 360 あらゆるビジネスデータを統合し、リアルタイムで提供することでAIエージェントが対応可能に
業務のためのシステム Customer 360 セールス、サービス、その他全ての部門にわたる数十年の業務ロジックとワークフローがAIエージェントにより一元管理
AIエージェントのためのシステム Agentforce あらゆるチャンネルでAIエージェントを大規模に構築、展開、管理
エンゲージメントのためのシステム Slack 人とAIエージェントが協力して業務を遂行する場所

開発者は、データやワークフロー、権限、エンゲージメント層がすでに整備されている既存のインフラを基盤として構築できるため、一から始める必要がありません。

AIエージェントに必要なあらゆるツールが揃うマーケットプレイス

AgentExchangeは、GoogleやDocuSign、Notionなどのパートナー企業が提供する10,000のSalesforceアプリケーション、2,600以上のSlackアプリケーション、および1,000以上のAgentforceのAIエージェント、ツール、MCPサーバーを統合したマーケットプレイスです。AIガイド付き検索で容易に見つけ出し、ワンクリックで有効化できます。NotionはAgentExchangeへの公開後、平均販売サイクルを4ヶ月から3週間に短縮しました。

さらに、5,000万ドル規模の新たな「Builders Fund」は、事業拡大を目指すAgentblazersに対し、投資、エンジニアリング支援、および市場参入の道筋を提供します。

Salesforceは、企業がエージェンティックエンタープライズへと変革することを支援し、人とAIエージェント、アプリケーション、データを信頼性の高い単一のプラットフォームへ統合することで、これまでにない成長とイノベーションを実現すると述べています。

詳細はsalesforce.com/jp、日本向けの最新情報はsalesforce.com/jp/news/をご覧ください。

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