実証試験の背景
日本において、子どもの貧困、ヤングケアラー、虐待といった問題が深刻化しています。教育現場では、子どもの課題を早期に発見し対応することの重要性が高まっている一方で、教職員の業務負担が大きいという課題が存在します。また、課題を担任が一人で抱え込みがちな構造が、円滑な教育活動を妨げる要因となっています。
本実証は、JST/RISTEXの「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」における採択プロジェクトであり、「YOSS」における「C4th」のデータ活用の有用性を教育現場で検証し、全国展開可能な実用モデルの確立を目指します。
実証試験の概要
本実証では、全国11,000校以上に導入されている統合型校務支援システム「C4th」が保有するスクリーニングに必要なデータを、AIスクリーニングシステム「YOSS」へ連携し、その有効性を実際の教育現場の運用データに基づいて検証します。
採択プロジェクトの概要は以下の通りです。
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プロジェクト名:誰一人取り残さないこども未来社会の実現~校務支援システム連携による学校版スクリーニングシステムの展開~
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研究代表者:大阪公立大学 大学院現代システム科学研究科 教授 山野 則子
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協働実施者:株式会社 EDUCOM エデュコム教育システム研究所 所長 下村 聡
検証のポイント
- 教職員の負荷軽減
「C4th」に登録された日々の出欠情報や保健室の来室記録などを、「YOSS」へ受け渡しがしやすいデータとして自動的に出力します。 - 子どもの課題の早期発見・対応の質
「YOSS」が潜在的に支援が必要な児童生徒を判定することで、早期支援を実現します。 - 「チーム学校」の実現
AIによる客観的なデータを、担任だけでなく、養護教諭や管理職などの「チーム学校」で共有し、課題を担任一人で抱え込むことを防止します。
今後の展開
EDUCOMは、実証試験を通じて得られた知見と成果を、大阪公立大学現代システム科学研究科山野研究室と協働で分析し、システムの精度と汎用性を高めていきます。また、本実証により確立したデータ活用モデルをもとに、「YOSS」とのシステム連携機能の標準実装および全国展開を目指し、教職員のウェルビーイング向上と子どもの健全育成に貢献します。
「YOSS」について
「YOSS(Youngsters’ Obstacles Screening System)」は、教職員の記録などのデータから、問題行動の兆候をAIが自動でスクリーニングし、見落としを防ぎ早期対応を支援する、大阪公立大学現代システム科学研究科山野研究室が開発したAIスクリーニングシステムです。
「C4th」について
「C4th」は、EDUCOMがクラウドまたはオンプレミスで提供する、全国の小中学校向けに教員の校務の効率化を支援する統合型校務支援システムです。
「YOSS」におけるデータ活用に関心がある場合は、お問い合わせフォーム、またはEDUCOMの担当者へお問い合わせください。
URL:https://www.educom.co.jp/service/c4th
株式会社EDUCOMについて
1989年4月に教育用コンピュータ事業を開始し、1990年に有限会社として設立されました。教員の校務効率化を実現する「統合型校務支援システム」をはじめ、保護者向け情報発信ツールや子どもの「心と学びの記録・振り返り支援システム」などの学校支援システムは、全国約680自治体、約12,000の小中学校で利用されています。
2019年1月にベネッセグループのClassi株式会社と戦略的パートナーシップを締結しています。現在は、文部科学省が推奨する教職員の働き方改革の実現および教育活動の高度化を目指す教育DXの取り組みを受け、1人1台端末定着後のNext GIGA時代を視野に入れた次世代学校支援システム「C4th US」を、2026年度提供に向けて開発中です。
会社概要
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名称:株式会社EDUCOM
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代表取締役:小林 泰平
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本社所在地:
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〒486-0918 愛知県春日井市如意申町7-7-5
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〒163-0415 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング14階
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事業内容:学校支援システムの開発・販売・サポート(導入・運用・保守)
本件に関するお問い合わせ先
お問い合わせフォーム:https://www.educom.co.jp/contact


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