CLACK、マイクロン財団支援のもと広島で高校生向けAI教育・キャリア教育プログラム「AI Bridge Hiroshima」を開始

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認定NPO法人CLACK、広島で高校生向けAI教育・キャリア教育プログラムを開始

認定NPO法人CLACKは、マイクロン財団とのパートナーシップのもと、広島県内の高校生を対象としたAI教育とキャリア教育を組み合わせた実践型プログラム「AI Bridge Hiroshima」を開始しました。

本プログラムは、生成AIの活用が浸透しない現状や、地方におけるICT環境の格差を背景に、AIを活用する能力と将来を設計する能力の双方を育むことを目的としています。2025年度から2026年度にかけて、合計600名規模の高校生に学びの機会を提供していく計画です。

AI教育の初回授業では生成AIを活用した実践的な学習が行われます。後日実施されるキャリア教育には、地元の半導体企業であるマイクロンメモリ ジャパン株式会社の社員がボランティアとして参加し、IT業界でのキャリアパスや必要なスキルについて学生と対話する予定です。この取り組みは、日本の高校生がAIを使いこなし、デジタル技術の恩恵を享受できる社会の実現に貢献することを目指しています。

プログラム実施の背景

日本の高校生に見られる「使いこなしギャップ」

2025年7月に発表された国立青少年教育振興機構の調査結果(https://www.niye.go.jp/wp-content/uploads/2025/07/kagaku_zentai.pdf)によると、日本の高校生は生成AIの利用経験が6割を超える一方で、創作・学習・生活での実践活用は国際比較で最下位という状況が示されています。これは「使いこなしギャップ」と呼ばれ、効率化への期待があるものの、不安や活用イメージの不足から実践に踏み出しにくい実態が背景にあると考えられます。

最新技術の利用経験に関する国際比較を示す棒グラフ

プログラミング教育における「形式学習と実践スキルの乖離」

この「実践に至らない構造」はAI分野に限りません。日本では、学校でプログラミングを学んだ経験がある高校生が57%に達する一方、実際に自分でコードを書いた経験は14%にとどまっています。技術進化が著しいAI領域では、同様の課題がさらに深刻化するリスクがあり、実践機会の不足は高校生のキャリア形成や将来の産業競争力に影響を与える可能性があります。

地方におけるICT環境・指導体制の課題

文部科学省の調査(https://www.mext.go.jp/content/20241204-mxt_jogai01-000038845_001.pdf)では、日本の学校現場におけるICT活用度がOECD加盟国で最低水準にあり、端末やネットワークの整備が不十分であること、また地域間に大きな格差があることが指摘されています。

AI・デジタル分野の技術革新は非常に速く、教育制度がその速度に追いつくことが難しいという構造的な制約も存在します。すでに多様な職務を抱える学校教員が最新知識を取り入れ、生徒の実践力まで育てることには限界があります。これらの環境差と技術変化の速度が重なることで、地方におけるAI・デジタル活用の遅れや将来的なIT人材不足を招く要因となっています。

CLACKは2018年より大阪で、困難を抱える高校生に対しデジタル教育とキャリア教育を無償で提供してきました。そこで培われた知見とノウハウを活かし、高校生の実践的な活用力の向上と教員支援を両立させる地域連携型プロジェクトとして「AI Bridge Hiroshima」が始動します。これにより、広島の高校生が未来の選択肢を広げられるよう、学びの機会格差の是正と地域全体のデジタル人材育成に貢献していきます。

プログラム実施内容:初回授業の様子

12月16日には、「AI Bridge Hiroshima」の第1校目となる初回授業が実施されました。授業では、生成AIの仕組みや活用方法を学ぶAI教育プログラムが行われました。高校生一人ひとりが実際にAIツールを操作し、創造的な発想や問いを具体化する体験を通じて、AIを「使える」だけでなく「使いこなす」ための基礎を習得する内容です。

教室でAIに関するプレゼンテーションを聞く学生たち

授業後、生徒からは以下のような感想が寄せられています。

  • 「普段から使用しているAIの危険性を知ると同時に、その便利さを改めて感じることができ、楽しかった」

  • 「AIを利用する側の知識が大事だと思った」

  • 「AIによってどのような仕事が増えるのか調べてみたい」

キャリア教育プログラムは後日実施予定です。地元企業であるマイクロンの社員がボランティアとして参加し、生徒たちに向けてキャリアトークや働き方の紹介、進路選択に関する対話を行います。これにより、広島で学ぶ高校生が「AI時代にどのような将来を描けるのか」を考える機会が提供されます。AI教育とキャリア教育を組み合わせることで、技術の理解にとどまらず、学びと将来の選択が結びつく実践的な教育体験が提供されます。

認定NPO法人CLACKについて

CLACKは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」をビジョンに掲げ、世代を超えた貧困連鎖の解消を目指して活動しています。大阪・東京を拠点に、無償のデジタル教育やキャリア教育、デジタルを活用した居場所を提供し、様々な困難を抱える中高生の自走に向けた伴走支援に取り組んでいます。

公式ホームページ:https://clack.ne.jp/

CLACKの主な事業・プロジェクトは以下の通りです。

これまでに企業から寄贈されたPCは1,800台を突破し、プログラミング体験会には1,800名以上、3ヶ月以上の継続的なデジタル教育・キャリア教育プログラムには約500名の高校生が参加しています。

問い合わせ先

報道関係者様

本プロジェクトの見学や取材を検討される場合は、下記よりご連絡ください。
https://clack.ne.jp/contact#media-contact

学校関係者様

授業実施に関するお問い合わせは、下記よりお願いいたします。
https://forms.gle/1uhMJHqoQYobT1y26

※広島県以外の学校関係者様へ:「AI Bridge Hiroshima」は広島県内を対象としていますが、AI教育等の研修に関しては別のプログラムでの案内が可能です。
→ 高校の先生方向け無償AI研修プログラム「mirAI for Japan」:https://mirai.clack.ne.jp/

企業・個人からのご寄付等に関するお問い合わせ

より多くの子どもたちへ機会を届けるため、協力いただける企業様・個人寄付者様を募集しています。

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